【工事日記】東京都足立区|貯水槽解体工事
今回は、貯水槽の解体工事を行いました。

現場は作業できるスペースが非常に限られており、解体した部材やコンクリートガラを置いておく余裕もほとんどありません。搬出経路や工具の配置、作業員同士の動きまで考えながら、工程を一つずつ進めていく必要がある現場でした。
■ FRP製の上物から順番に解体
貯水槽は、FRP製の上物、鉄骨の下地、コンクリート基礎という構成です。まずは周囲の状況を確認し、作業範囲と搬出方法を共有したうえで、上部から解体を進めました。限られたスペースでは、部材を大きく外してしまうと取り回しが難しくなるため、周囲への接触や落下に注意しながら、扱える大きさを意識して作業します。

FRP部分の撤去後は、内部や下部に残る鉄骨下地を確認し、必要な箇所を切断して取り外しました。写真のように、解体した部材はその場に置きっぱなしにせず、作業の進み具合に合わせて整理します。現場を散らかさないことは、作業効率だけでなく、つまずきや接触などの危険を減らすためにも大切です。
■ セイバーソーやハツリ工具を使用
鉄骨下地の撤去では、状況に応じてセイバーソーなどの工具を使用しました。部材の形状や固定状況を見極め、無理な力をかけずに切断・撤去を進めます。工具を使用する際は、周囲に人がいないか、切断した部材が動いたり落下したりするおそれがないかを確認し、安全を優先して作業しました。

今回、特に苦戦したのがコンクリート基礎のハツリ作業です。HILTIの大型ハツリ機を2台体制で使用し、作業を分担しながらコンクリートを少しずつ破砕していきました。基礎は想定以上に手ごわく、簡単には撤去が進みません。大きな音や振動、破砕したガラの飛散にも注意しながら、無理に急がず、足元と周囲を確認して作業を続けました。
■ 破砕したガラは人力でトラックへ積み込み
基礎をハツリ終えた後も、作業は終わりではありません。発生したコンクリートガラを集め、トラックへ積み込む工程が残っています。今回は現場のスペースが極小で、重機を使って効率よく積み込むことが難しい状況でした。そのため、ガラを人力で運び、トラックへ積み込む方法で対応しました。

大きな破片や重量のあるガラを扱うため、腰や手足への負担、足元の不安定さにも気を配る必要があります。細かく破砕して運びやすくし、周囲を整理しながら少しずつ積み込みました。作業場所にガラがたまると動ける範囲がさらに狭くなるため、ハツリと積み込みを並行して進め、限られた空間を有効に使うことを意識しました。
■ ハツリと積み込みに4日間
今回の工事では、コンクリート基礎のハツリからガラの積み込みまでに4日間を要しました。基礎の撤去は、上物や鉄骨の解体と比べて時間も労力もかかり、現場条件によって作業の進み方が大きく変わります。特に今回は作業スペースが狭く、破砕したガラを置く場所も限られていたため、単純に壊すだけではなく、撤去・整理・搬出の順序を考えることが重要でした。

狭い現場では、一人ひとりが自分の作業だけを見るのではなく、周囲の動きや次の工程まで把握しておくことが欠かせません。工具の取り扱い、部材の移動、ガラの運搬時には声を掛け合い、危険な動きが重ならないように確認しながら作業しました。こうした基本を徹底することが、安全で確実な工事につながります。
■ 安全を第一に、最後まで丁寧に
解体工事は、建物や設備を取り除けば終わりというものではありません。周囲の設備や建物を傷つけないこと、作業員の安全を守ること、発生材を適切に整理して搬出することまで含めて、初めて一つの工事が完了します。今回も狭いスペースと手ごわいコンクリート基礎に苦戦しましたが、工程ごとに状況を確認し、焦らず確実に作業を進めました。
当社では、現場ごとの条件を見極め、使用する工具や作業手順、搬出方法を工夫しながら施工しています。限られたスペースでの設備撤去や、コンクリート基礎のハツリを伴う工事も、安全管理と整理整頓を大切にして対応いたします。
貯水槽や設備の解体をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。現場の状況を確認し、周囲への配慮を忘れず、最後まで責任を持って作業いたします。
また、作業前には搬出する部材の大きさや運び方を確認し、通路を確保できるように段取りを整えました。狭い場所では、ほんの少し置き方が変わるだけでも作業のしやすさが変わります。道具や廃材を必要以上に広げず、次の作業に移りやすい状態を保つことも、現場管理の一部です。目立たない準備や片付けを積み重ねることで、限られた条件の中でも安全性と作業効率の両立を目指しました。
最後まで周囲を確認し、無事故を意識して施工を終えました。


